子育てコラム

11月のコラム

谷川俊太郎「幸せについて」を読んで

11月は本を読もう!!とプチ目標を掲げ多種多様な本を読み漁りました。 谷川俊太郎先生の「幸せについて」を本屋さんで手に取り、ページをめくると「りんご一個・・・見てるだけで幸せ」「水はひとしずくでも幸せ」という詩がありました。

毎日を慌ただしく過ごしていた私のカサカサした心にすうっと染み込んでくるようでした。

不幸なことや辛いことがあると、その場に立ちすくんで前に進むことができなくなってしまうことは誰でもあると思います。現代社会に適応できずに苦しんでいる人がたくさんいます。

朝、小学校の登校する子供たちの中にお母さんやおばあさんが寄り添っている風景があります。毎日すれ違う親子がある日、お母さんと別れられずに泣きすがっていました。お母さんは、頑張れと背中を押しています。その表情は二人とも必死です。お互いの言い分があるのでしょう・・・その後どうなったのかはわかりませんが、次の日も一緒に肩を並べて歩いている姿を確認し、なんとなくホッとしながら車を走らせました。子供だけでなく、青年期や社会人になってからも生きにくさを感じている人は少なからずいると思います。

それでも、日常のささやかな幸せに気づくと心が軽くなる一瞬はあるのではないかとこの本に出合って感じました。私は、毎日子供の笑い声に包まれる保育園にいられることが幸せです。年齢によっては、泣いたり怒ったり喧嘩をしたり、お母さんといたかった〜と言えない代わりに大きな声で泣いたり、シクシク悲しむ姿もありますが、保育者の一言や抱っこで気持ちを立て直し頑張る姿、友達の励ましで笑顔を取り戻す姿等など、子供たちの生きる力に触れる度に私が元気をもらっています。

子どもの一番の安全基地はやっぱり家庭だと思います。保育園や学校が楽しい場所でもやはり、他者に気を使いわがままも我慢しなくてはいけませんし、マイペースでいられませんね。家に帰ってお母さんの顔を見るだけでホッとして、お父さんに話を聞いてもらう等日常の些細なことが子供の心を癒し強くしているのではないでしょうか。夕ご飯を一緒に食べて、一日の報告をする幸せをかみしめる気持ちの余裕を持ち続けていきたいです。